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2009年03月31日

「リラッキング」しても、2020年ごろに満杯。

「リラッキング」しても、2020年ごろに満杯。 原子炉から出た使用済み燃料棒は、一時的に原発サイト内の使用済燃料貯蔵プールに保管されます。貯蔵プールにはステンレス製の格子状のラックが有り、その格子に使用済み燃料棒を収納します。「リラッキング」とこの格子を小さく密にして、収納量を増やす事です。
 玄海原発でもこの操作を行う予定ですが、これを行っても最短で2020年ごろに、行わなければ2013年に満杯になる。この事は「平成21年第1回玄海町議会定例会」でも取り上げられた。また、この議会では使用済み核燃料の運搬・貯蔵の際に使われる容器である「乾式キャスク」の事も言及されている。今後の展開は不明だが、中間貯蔵施設の建設が現実問題となっている事は間違いない。




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九電、3年内に中間処理施設の候補地 使用済み核燃料一時保管

日経新聞(2009/03/31)

 九州電力の真部利応社長は30日会見し、原子力発電所で発生する使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設について「3年以内に最適なところに打診したい」と述べ、3年内に候補地を選定する方針を初めて明らかにした。玄海(佐賀県玄海町)、川内(鹿児島県薩摩川内市)に次ぐ第三の原発についても「3年以内に何かしたい」と増設や新設に向けて検討を進める考えを述べた。

 九電が同日発表した2009―11年度の中期計画にも初めて中間貯蔵施設の整備を盛り込んだ。地盤や用地、地元の意向などを勘案した上で候補地を選定。その上で地元に打診する。

 真部社長は「時間的余裕はない。現地調査を速やかに実施し、候補地を決めればすぐにお願いにいきたい」と述べた。

 中間貯蔵施設を巡っては、佐賀県玄海町の岸本英雄町長が受け入れに前向きな姿勢を表明している。真部社長は同町長の前向きな発言について「今後調査して玄海町に十分に建設できるという見通しがたてば町長にお話しすることになるが、具体的にはすべてこれからだ」と述べた。

 原発で発生する使用済み核燃料は日本原燃が青森県六ケ所村に整備する再処理工場に搬出、再処理する計画。しかし、六ケ所村の再処理工場の稼働が遅れている。

 九電は現在は発生する使用済み核燃料の7割を六ケ所村に搬出、3割を原発内の貯蔵プールに保管している。川内原発に続き、玄海原発でも「リラッキング」と呼ばれる手法で、燃料間のすき間を狭めることで貯蔵能力を高める努力をする。それでも同社の試算では最短で2020年ごろに満杯になる恐れがある。

 このため、九電は満杯になる前に独自の中間処理施設を整備する必要があると判断、候補予定地の選定を急ぐ方針を明らかにした。

 玄海原発、川内原発に続く第三の原発については、真部社長は「九電の一存では何も言えない」と前置きしつつ、3年以内に増設、新設、設備更新といった能力増強へ向けた動きを始める考えを示唆した。

 九電は同日、2018年度の販売電力量が930億キロワット時と07年比で0.5%増となる見通しを発表。ガスなどを含むエネルギーの総使用量は横ばいにとどまったとしても、少子高齢化などで機器の自動化が進み、電気の比率は上昇すると見る。需要の伸びが見込めるため、原発など新たな電源開発が必要としている。



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Posted by 昏君 at 11:31│Comments(0)玄海町
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