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東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト


2009年05月10日

NO MOX

人文字で「NO MOX」 1500人が反プルサーマル
佐賀新聞(2009/05/10)

NO MOX 九州電力玄海原子力発電所(東松浦郡玄海町)で今秋にも始まる国内第1号のプルサーマル計画に反対するため、市民約1500人が10日、佐賀市のどんどんどんの森で、「NO MOX」という全長80メートルの人文字を作り、「未来のためにプルサーマルを止めよう」と気勢を上げた。

 緑の芝生に描いた人文字「MOX」は、フランスから現在輸送中のウラン・プルトニウム混合酸化物燃料のことで、プルサーマル計画に使われる。県内で反対署名活動を展開している「No!プルサーマル佐賀ん会」が、伊方原発(愛媛県)、浜岡原発(静岡県)の地元団体と連携し、全国一斉行動の一環として開いた。

【写真】玄海原発で予定されるプルサーマルの中止を求め作られた「NO MOX」の人文字=佐賀市のどんどんどんの森

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 佐賀県内外から約1500人の市民が集まった「5・10さがストップ!プルサーマル人文字フェスタ」。会場の佐賀市どんどんどんの森では、9組のバンドがメッセージソングを熱唱し、エコロジーに関するワークショップなど30店が出店した。従来の反対集会とはひと味違う楽しげな雰囲気に誘われ、「何のお祭りなの?」と足を止める若者や親子連れも。市民がそれぞれの感覚でプルサーマル問題を考えた。

NO MOX 腰履きのジーンズにネックレスをつけた今どきの若い男性(20)。この問題に関心があって来場した。「友だちはプルサーマルなんて知らないし、自分も説明できるほど知識はない。だから、もっと勉強したい」と熱心に会場を回っていた。

 佐賀市の会社員の男性(31)は家族3人で隣接する市立図書館に行き、このイベントに気付いた。かき氷を食べながら芝生に腰を下ろし、ステージで話す学識経験者らの声に耳を傾けた。「人の多さにまず驚いた。プルサーマルについて深く考えたことはなかったが、どういうものか知りたくなりました」

NO MOX 会場に出店した「グリーンコープ生協さが」の男性職員(41)。1年前まで関心はなかったが、職場の勉強会などを通して意識が変わってきたと言い、「プルサーマルは灯油ストーブにガソリンを入れるくらい危険なことだと聞いた。中学1年の娘のことを考えると、将来に禍根を残す計画は人ごとじゃない」と汗をぬぐいながら接客していた。

 イベントを企画した市民グループ「No!プルサーマル佐賀ん会」の事務局後藤契子さん(50)は「プルサーマルには暗く怖いイメージがあり、反対運動も一般の市民が参加しにくいムードがあった。だから、明るい未来のための明るいフェスタにしたかった」「今、市民が声をあげれば、プルサーマルは止められる」と、にぎわう会場に手応えありの表情だった。

【写真中】楽器を打ち鳴らしながら、県庁に向かってパレードに出発する参加者=佐賀市のどんどんどんの森

【写真下】会場に並べられた数々の横断幕=佐賀市のどんどんどんの森

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人文字で反プルサーマル訴え 玄海原発の佐賀で1500人

47NEWS(2009/05/10)

 玄海原発(佐賀県玄海町)で今秋、全国で初めて実施される予定のプルサーマルの中止を求め、主に九州各地から集まった約1500人が10日、佐賀市の公園で、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に反対する人文字を作った。

 親子連れや高齢者のグループなどが次々に集合。バンド演奏や講演の後、人文字作りが始まった。縦約20メートル、横約100メートルの範囲にあらかじめ描かれた輪郭に沿って並び、「NO MOX」の文字ができると、空に向けて一斉に手を振った。

 長崎市から参加した田代雅美さん(58)は「原発に頼らなくても生活できるように、節電など自分にできることをしていきたい」と話した。

 プルサーマルは、原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜて作ったMOX燃料を普通の原発で使う。国や電力会社は資源の有効活用になるなどとして推進しているが、安全性を懸念する声もある。【共同通信】

もっと知りたい ニュースの「言葉」
Kyodo ZoomMOX燃料(1992年11月12日)使
用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜた燃料。通常の軽水炉型原発の燃料には核分裂性のウラン235が三%程度含まれている。軽
水炉でプルトニウムを燃やす「プルサーマル」では、ウラン235の数%を二酸化プルトニウムに置き換える。 通常の核燃料に含まれるウランはほとんどが非
核分裂性のウラン238だが、軽水炉の運転中にウラン238の一部が中性子を浴びてプルトニウムに変わる。このプルトニウムを燃料として再利用することで
ウラン資源の有効利用が図れる、とされている。

Kyodo Zoomプルサーマル(2007年12月12日)
子力発電所の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、ウランとの混合酸化物(MOX)燃料にして一般の原発(軽水炉)で燃やすこと。プルトニ
ウムとサーマルリアクター(軽水炉)を合わせた造語。高速増殖炉の開発が中断しているため、核燃料サイクルのプルトニウム利用の中心に位置付けられてい
る。電力業界は2010―11年ごろまでに16―18基での実施を目指している。

Kyodo Zoomプルトニウム(2006年4月12日)
射するアルファ線は紙1枚でも止まり、皮膚に付着しても洗い流せば影響はない。消化管からはほとんど吸収されない。しかし、空気と一緒に吸い込むと長期間
の内部被ばくにより肺や骨などでがんの危険を高めるため、閉じ込めて取り扱うのが基本。日本原燃の六ケ所村再処理工場は、ウランとの混合酸化物燃料に加工
するため、使用済み核燃料から年間最大8トンのプルトニウムを抽出する能力を持つ。

Kyodo Zoom玄海原発(2005年8月29日)
州電力が佐賀県玄海町に4基建設した加圧水型軽水炉。1、2号機の出力は55万9000キロワット、3、4号機は118万キロワット。九電は、MOX燃料
の輸送容器や検査装置を置く場所が広く取れるなどとして、3号機でプルサーマルを計画している。実施には九電が佐賀県、玄海町と結んだ安全協定に基づいて
両自治体の了解が必要。

Kyodo Zoom使用済み核燃料(2008年3月2日)
発で燃やしたウラン燃料には、燃料に利用できるプルトニウムやウランが含まれる。これを再処理で取り出して使うのが核燃料サイクル。日本で毎年発生する
900トン以上の使用済み燃料のうち、六ケ所再処理工場では800トンしか処理できず、保管場所に余裕のない原発を持つ東京電力などは、青森県むつ市に中
間貯蔵施設を建設する。プルサーマルで使ったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料や高速増殖炉の使用済み燃料の再処理方法は、日本では確立され
ていない。


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1500人が「NO MOX」 プルサーマル反対、人文字でアピール 佐賀で集会
西日本新聞(2009/05/10)

 九州電力玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)などで計画されているプルサーマル発電用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が今月下旬に日本へ到着するのを前に、プルサーマルに反対する市民集会が10日、佐賀市で開かれた。九州各地から約1500人が参加して「NO MOX」の人文字をつくり、MOX燃料上陸反対をアピールした。

 集会は、同市の4つの市民団体が実行委員会をつくり、「5・10さがストップ! プルサーマル人文字フェスタ」と銘打って開催。反原発を訴えるバンド演奏やトークの後、参加者が約30分かけて、縦22メートル、横90メートルの文字を形作った。

 実行委員会共同代表の満岡聰さん(49)は「たくさんの人が、危険性がぬぐえないプルサーマル発電計画に疑問を抱いているのを確信した。子どもたちの未来のために身をていして反対運動を続けたい」と語った。

 玄海原発では11月中旬、国内初のプルサーマル発電が始まる予定。中部、四国両電力と共同輸送しているMOX燃料は、5月下旬に搬入される見通しとなっている。



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Posted by 昏君 at 19:21│Comments(0)玄海町
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