新たな産業、薬草栽培。

昏君

2007年11月24日 07:26

 玄海町の主な産業は、農業と漁業です。ハウス栽培のミカン・イチゴ・メロン、特にハウスミカンは『J-PON』と言う海外向けブランド名で台湾などにも輸出しています。その他に棚田の温度差を利用した「棚田コシヒカリ」なども新ブランドとて人気を得ています。最近では肉牛が成長して「佐賀牛」としてブランド化にも成功しています。海産物ではタイ・ハマチ・フグなどの養殖業が盛んです。

 しかし、それらの産物は玄海町独自とまでは言えません。そのために玄海町独自の製品開発が急務となっていました。それで考え付いたのが、薬草栽培です。
 来年度より3ヵ年計画で、研究施設を建設する予定です。その後、5年位の目処で研究を進め、一般へ普及を図る予定だそうです。これが成功して玄海町が、日本の薬草研究の中心地にでもなれば最高ですね。


【甘草(かんぞう)】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


【芍薬(しゃくやく)】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


【桔梗(ききょう)】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


◎佐賀新聞より引用
 玄海町に九大の薬草栽培研究施設建設へ

 東松浦郡玄海町は7日、九州大学の薬用植物の栽培研究施設を町内に建設する計画を進めていると発表した。町が土地と建物を提供し、九大が漢方薬に使われる甘草(かんぞう)などの薬草の栽培法を研究する。本格的な薬草の栽培研究施設は国内初となり、岸本英雄町長は「上場台地の新たな産業として花きや薬草の栽培を普及させたい」と地元産業への波及効果を期待する。

 計画では、町が玄海原発の周辺に栽培温室、苗の培養施設、地盤工学の研究施設などを建設。九大の薬学研究院と工学研究院が土壌の研究から温室での栽培までを一貫して行う。甘草をはじめ、芍薬(しゃくやく)、桔梗(ききょう)などの栽培に取り組み、原発で発生した熱を温室に利用すことも検討する。

 今後、研究費の費用分担などについて協議を行い、来年度に実施設計に入る予定。5年後をめどに全施設を完成させる計画で、町は数億円の建設費を見込む。

 町によると、国内で使われる薬草の90%以上が海外からの輸入品。多くの漢方薬に配合されている甘草も国内では栽培されておらず、重要な薬草の栽培研究には注目が集まっているという。今回は大学などの研究施設の誘致を目指す玄海町と、漢方薬の研究に以前から取り組んでいる九大との思惑が一致した。
※薬草研究施設建設予定地

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