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東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
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2007年12月14日

海底遺跡ミュージアム構想

 海底遺跡を整備して観光等に繋げる構想は、外国ではイタリアのバイア遺跡が有名ですね。
 日本でも沖縄県の与那国島海底遺跡は、古代のロマンを掻き立てられる観光スポットです。
 これらの2例は古代の考古学的時代の遺跡です。
 今回の構想は北部九州の中近世の交易港や沈没船埋没地等が中心となっています。

※アジア水中考古学研究所

※海底遺跡ミュージアム構想ブログ

※与那国海底遺跡博物館

※日本財団HP

碇石(いかりいし)の埋没ポイントを見学する参加者たち
海底遺跡ミュージアム構想

遺物埋蔵地には海底説明板を設置
海底遺跡ミュージアム構想

佐世保高専の水中撮影ロボットも活躍
海底遺跡ミュージアム構想

小値賀島遠景
海底遺跡ミュージアム構想


◎佐賀新聞(2007/12/14)
 有田の研究者ら「海底遺跡ミュージアム構想」協力

 西松浦郡有田町教委文化財課主査の野上建紀さんが中心となり、北部九州の水中遺跡を公開する「海底遺跡ミュージアム構想」の実現に取り組んでいる。船上から、または海中に潜って遺物を見てもらう試みだ。長崎県・五島列島の遺跡を2010年度までに公開できる体制を整え、中近世の交易港や沈没船埋没地がある数カ所にこの動きを広げる。北部九州の研究者が一丸となり、海外より遅れている「水中考古学」への理解を求めていく。

 野上さんが副理事長を務めるNPO法人「アジア水中考古学研究所」(林田憲三理事長、約100人)が準備を進めている。佐賀、長崎、福岡の研究者やプロの潜水士らで構成され、県内から県教委文化課の宮武正登さんと竹内奈央さん、県立九州陶磁文化館の大橋康二館長が参加。

 構想では、中世の交易港として栄えた小値賀島前方湾(長崎県小値賀町)の海底遺跡が候補地に挙がっている。波が穏やかで水の透明度が高いため、海底に沈むいかり石や中国陶磁器を海中と船上から容易に観察できる。8月に見学会を試験的に開き、遺物を覆う泥をどうするかなど検討すべき課題も確認した。運営は同研究所が行い、地元のダイビングショップに協力を求める。費用は会員の負担金、一般からの賛助金などで賄う。

 近年、海底遺跡への関心は国際的に高まっている。イタリアのバイア遺跡ではローマ時代の遺構を整備・公開し、観光名所として定着している。一方、日本では民間団体が細々と調査に当たり、研究・整備体制も不十分。海底遺跡が文化財として認識されておらず、水中考古学と「宝探し」が同一視されるなど市民の理解も進んでいない。

 このため16日に福岡市博物館でシンポジウムを開き、国内外の調査事例などを7人のパネリストが紹介する。水中考古学の意義を伝えるとともに構想実現に向けての課題を議論する。

 野上さんは「多くの市民や行政関係者に来てもらい、水中考古学を知ってほしい。海底遺跡の活用につなげられれば」と話す。問い合わせは野上さん(有田町歴史民俗資料館内)、電話0955(43)2678へ。

【写真】海底遺跡に残る遺物をモニター画面で船上から確認するメンバーたち=長崎県北松浦郡小値賀町の小値賀島前方湾(提供・アジア水中考古学研究所の山本祐司氏)
海底遺跡ミュージアム構想




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Posted by 昏君 at 21:18│Comments(0)佐賀県
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